Get Things Right

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社会

カンボジアでのバイク購入

カンボジアでは125CC以下のバイクには免許が不要。ただ路上の警察官とのトラブルを避けるために、免許をできるだけ取得するようと領事館のサイトにはある。 https://www.kh.emb-japan.go.jp/consular/untenmenkyo1.pdf どのようにして免許を取ればいいの…

COVID19とPCR検査

カンボジアでPCR検査を受けた。自分が滞在しているコンドミニアムにCOVID19発生者が確認され、その約2週間後、突如明日に全従業員と滞在者にPCR検査をすると管理組合を通して通達があった。午前10時頃電話がかかり、下に来るよう要請があり、行ったが、午…

土木事業と統治

最近、シンガポールに行ったが、中心部にはヨーロッパ風の建物が保存され、ラッフル像がたち、明らかにイギリス統治時代を大事にしている。リー・クアンユーは日本軍が来るまでイギリスが祖国であると思っていた。イギリス統治には、統治されていたことを誇…

 台湾 退休軍公教人員優惠存

台湾には「退休軍公教人員優惠存款」、つまり18%優先銀行口座が軍や教師の公務員に与えられている。普通の預金の金利が1%も満たない中、18%もの金利が付く預金口座は特権的だ。18%金利の口座は、打ち出の小槌。自身のみならず家族や親戚一同、養…

星光部隊

シンガポールや台湾は徴兵がある。徴兵の経験は語る人を饒舌にするだけの非日常性の魅力があるのか 、教えてもらった話を綴る。シンガポールは国土面積が小さく、国内で軍隊訓練する場所がない。だから海外で行う。例えば空軍はオーストラリアで訓練する。オ…

徳と恩

論語、為政篇に「為政以徳、譬如北辰居其所、而衆星共之」とある。「徳を以って政治をすれば、北極星を中心として星が回るように、民衆を治めることができる」と自分は読む。古代中国では皇帝の徳が天下に広がり、臣下は恩を感じることが、古代における為政…

中国とアメリカ

アメリカは移民の国で、多様性がある。だからこそ多様性にまたがる人類の普遍的な価値観が、文明・文化、人種、言語、宗教などに関わらず、存在するということを信じる。普遍的な価値観とは具体的に、民主主義や自由という概念。だからこそ他国に干渉的に民…

2016年1月16日 台湾総統選挙

台北市内の繁華街には時折、台湾独立の旗を持った人が立っている。中国は独立を宣言すれば、武力行使を辞さないと表明している中で、台湾の独立の議論は「死か独立か」の二者択一であり、現状実質的に独立国として台湾は存在しているのだから、台湾独立論は…

 人の光と闇

人は人を殺す。他の動物でもありえるが、人ほど状況応じて 、組織的に同種を殺す動物もないのでないか。 なぜ人は人を殺すのか。一つには人は社会的動物だということ。社会を成すため、集団で暮らし、他人を気にしあいながら生きている。もう一つは人には攻…

 抗日戦争勝利について

日本軍と戦ったのが蒋介石の国民党ではなく、なぜ共産党になっているのか。台湾人に教えてもらったことを綴る。清朝が倒れて袁世凱が実権を持っていた時、軍閥が闊歩していた。広東に拠点を持ち、黃埔軍校を運営していた蒋介石は北伐に乗り出し、軍閥は独立…

二人の李氏 李登輝とリー・クァンユー(李光耀)其の2

今年7月22日に李登輝氏が衆議院会館で多数の国会議員を前に講演を行った。その中で氏がリー・クワンユーとの違いに言及した。そこには民主主義に対する深いテーマが横たわっている。台湾の李登輝とシンガポールのリー・クワンユーは共に1923年生まれ…

 表意文字としての漢字

中国語の最大の特徴は、漢字が表意文字であり、見ただけでは正しい発音がわからないこと。数ある中国語の中で、書き言葉があるのは広東語と北京語のみである。言葉は話し言葉が最初にありきなので、後から文字を音や意味から鑑みて漢字を見つけて音に当てる…

中国おける民族主義 其の一

人は人生に意味を求める。意味は文脈依存であり、その文脈は個々人の立ち位置で見えてくる景色が変わる。立ち位置はアイデンティティで決まり、アイデンティティによって、何が大事か、大事でないかの見え方が変わる。アイデンティティ自体には優越があるの…

海の時代から陸の時代へ

世界地図を見ると、中国>カザフスタン>ウクライナ>ポーランド>ドイツと中国とドイツの間にある国の数はそれほど多くない。古来モンゴル帝国がこの地域をチンギス・カンが一代で一つにまとめたように、中国からドイツまでは平原で続いており、馬での往来…

統治についての雑感

昔、シンガポールで2階建てのバスに乗り、2階から風景を楽しんでいる時、後ろに座った中国系の人が、自分たちが日本人だと分かると「ジンゴウ」という。意味が理解できなかったので書いてもらうと「靖国」だった 。彼は中国政府の為に、何年も中国に帰れず…

台湾での中秋節  

本日9月8日は中秋節で台湾の祝日。台湾では月が一番美しく見えるこの日は、家族でバーベキューをするのが習慣。車が通る街路でも家族で、炭火で焼いた肉やシーフードを楽しむ姿がみえる。先ほど、月を見ようと公園に出かけて行ったら、年老いたお婆さんが…

寛容なアイデンティティは非寛容なアイデンティティを飲み込む

中華文明は古代から続く、文明である。西洋文明は ギリシャから始まり、ローマ、イギリスそしてアメリカと担い手が変わり、エジプト文明発祥の地、エジプトは今や、イスラム教という異国からやってきた文明の一部である。どうして中華文明が生き延びてきたか…

文明と世界の繋がり

同僚のカンボジア人に数の数え方を聞いたら、どことなくラテン語系に聞こえた。特に3がTreのように。そこでサンスクリットに似ているねと言うと、そうカンボジアはインド文明圏だよ教わり驚いた。そういえば仏教国でもある。隣のベトナムは声調のある 言葉…

 311 3年目でマイルストーンの欠如に気づく

2011年のあの日、同僚がフロアの上に付いているテレビをつけると津波の映像が流れていた。津波被害は珍しくないと思い、惨状を理解しないまま、会社を後にした。後日、福島の原発事故の映像を見て、天災が人災の様相を呈する。ヘリコプターが放水のため…

台湾人

台湾に来て、一番驚いたのは、ある人は自分のことを中国人といい、ある人は自分のことを台湾であり、中国人でないと言うこと。色々と尋ね、自分でも考えてみたが、結論らしきものが見えてきたので、書き留める。結論としては、「嫌悪」と「優越」という感情…

シンガポール

6年住んだシンガポールを離れることになった。シンガポールを一言で表すならば「一向前進」。毎年高い経済成長率を誇り、それが日々の生活に現れていた。近所のスーパーも2回様変わりし、そのたびに扱う商品が高級なものとなり、野菜や果物の形も均一化さ…

2月28日  

2月28日は台湾では平和記念日として祝日となっている。二・二八事件と呼ばれ、外省人(国民党)による大規模な虐殺が本省人に対して始まった日。なぜ、虐殺という悲劇が起きたのだろう。聞いた話では、その時の台湾人は日本人であった。そこに 中国大陸か…

文明の贈り物 その2 普遍性と伝播

インドにはヒンズー教と仏教があるが、日本に来たのは仏教でありインドに残ったのはヒンズー教。中国には道教と儒教があるが日本に来たのは儒教であった。自分はどうしてあるものは広く伝播し、あるものは強く根付くのか不思議に思っていた。結論を言えば、…

文明の贈り物 その一 概念の限界と可能性 

足が速いことで知られるアキレスが亀と競争した。ハンディをつけるために亀はゴールから半分のところ(P1)からスタートした。アキレスはあっという間に亀がスタートした場所(P1)についたが、時間が経ったのでその間に亀は前に進みP1より前の場所(P2)に…

数学と政治について 演繹と帰納の視点から

現実は不定だ。物理学が見出したように、時間の流れは一定に見えても、観測方法を変えれば違う結論を現実は提供する。現在見えている現実は、どのような方法であれ、新しく見出される現実に常に上書きされる可能性を秘めている。またそのことが存在証明とな…

One Year Later

一年が経った。刻々と変わる状況のなか「これからどうなるんだろう」と未来に大きな不安を感じ、多くの人々の訃報に悲しみ、名も知れない人々の勇気ある行動に思いを馳せた、あの日から。絶望を前に人はたたずむ。しかし、体は動かなくとも、心の中では地殻…

昇進への(裏)道

Narrow Down Scope 科学的経営手法では、成功を目標にたいしての達成率で定義することも。目標は自分や人が立てたもの。だから目標を下げることは、自分のボーナスの金額を上げることにつながる。もちろん目標を下げすぎると、目標を立てた人の責任問題にな…

神への道

インド人の同僚が巡礼から帰ってきた。インドの神様は無数におり、そのほとんどが実在の人物。手から、銅像や金粉を手品のように出していたあのサイババも、既に神様の仲間入りとなり、お寺に祭られている。彼曰く、お寺には「ビザ(Visa 査証)」と呼ばれて…

 これから「権力」の話をしよう

権力はもの凄く魅力的。そしてより権力に近い人々は、その魅力をより肌で知っている。だから国家の政治は権力闘争の場となる。国家権力は強大で、その椅子に座るものは大きな権力を得る。明文化された法律・権限も、言葉で定義される限り、文脈そして解釈に…

これから「政治」の話をしよう

社内で多くの部下を持ち、チームを引っ張る立場の人は、チームの進むべき方向を明確に示さなければ、チームを導いてくことはできない。方向が曖昧、ブレるなら人はついてこられないからだ。人が進むべき道を求めて、意見を尋ねにくる。「どうしたらよいので…