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ソフトウエア資産のオフバランス化とその必然性 capitalized software cost and the necessity of off-balance with SaaS, ASP

大きなITプロジェクトの費用は財務諸表にASSET(資産)として計上し、時間をかけて減価償却する。つまり損益計算書にのる費用をある一つの決算期にまとめて計上するのではなく、複数年の会計年度に分配して費用計上する。capitalized software cost (ソフトウエアの資産計上) 

民間といえど予算がまずありきでITプロジェクトが開始される。一度プロジェクトに予算がつけば当初の目的が見失われても、続いていくのは大企業も官僚も変わらない。大きなプロジェクトは携わる人間から見れば功績として履歴に載せやすく、おいしい機会だ。ITのことを何もしらない上席もプロジェクトの期限にコミットし自分の功績とできる。

社内プロジェクトで作成された社内システムの資産計上は評価が難しいと思う。外部に売ることを前提としておらず、社内システムには値段がない。また実際に業務に使われているかどうかは社内の人間でも知らない(知りたくない)ということもある。

ASP (Application Service Provider )、SaaS(Software as a Service)は自社でソフトウエアを資産としてもつのではなく、外部に存在するシステムをCitrix、Xwindow、WebBrowserという技術をつかってサービスとして使うこと志向する。ソフトウエア資産のオフバランス化だ。本当の価値が分かりにくい社内システムを資産と計上するのではなく、月々の使用料を払ってサービスを受ける。

SOX法等により監査が年々厳しくなってが、監査法人は外部から来て社内システムが算出する損益が正しいことを検証するのはもとから難しい。ソフトウエアにバグがないことを証明するにはすべての入力の組み合わせを試して初めて可能になるからだ。しかしソフトウエアがサービスとして展開され、多数の会社が共通で使用すればソウトウエアのサービスプロバイダー一社が監査をうければよいことになる。

一日でも早く監査法人が証明不可能なことに対する証明責任から開放されることを望む。近未来では監査法人がシステム監査において責任を負うの範囲は企業がデータ入力時にXRBLを適切に使用しているかどうかのチェックとなるのが妥当と考える。