希望のしくみ

「未来が不確定だから希望というものはありえる」等と深い洞察力から生まれる言葉が随所にちりばめられていて面白い。司馬遼太郎がお釈迦様は天才といっていた意味が分かった気がした。不安も同じことか。未来が確定的なら不安は存在しえない。個人的なことでは8月よりシンガポールの支店に移ることになった。同じ会社で同じチームなので恵まれた転勤だと思う。海外転勤といえども仕事の面では不確定な部分はかなり小さく抑えることができた。リスクマネージメント。シンガポールに移ってから1年後、不安と希望が入り混じっている今現在を振り返るとき、不確定が確定によって塗りつぶされた過去1年の軌跡に自分はどんな模様を描けているのだろうか楽しみでも不安でもある。

希望のしくみ (宝島社新書)