2011-01-01から1年間の記事一覧
「人」という字は「人と人が支え合う」形をしている。人間は他の人間(異性)なしに、子孫を残すことが出来ない。その意味においてひとりの人間は不完全である。人間の赤ちゃんは他の動物と比べて無力の存在のまま生まれてくる。そこには生存、繁栄の前提と…
グーグルのインフラを一言で表現するなら「スケールアウト」になる。グーグルのインフラは特別なコンピューターではなく、コスト面で優位にある普通のコンピューターを繋げ合わせ、まるで一つのコンピューターとして動くことができる、分散•協調を司るプログ…
国債暴落とともに、ハイパーインフレが起きることを心配する声があるが、自分は起きないと考える。なぜなら銀行のシステムはインフレになると動かなくなるから。会計勘定が紙の時代と違い、システムは一定以上の桁数を保持することが出来ない、もしくは一定…
事事有矛盾 时时有矛盾 (矛盾论) 毛沢東の言葉。矛盾と聞いて、韓非子の寓話で言われる盾と矛の自己矛盾と初めは理解したが、現代中国語の矛盾にはもう一つ、互いに排斥する対立との意味があることを教わった。ここでは後者の意味。妥協はなく、対立はさけら…
身内に不幸があった場合に、取るお休みのこと。有給のことが多い。 Compassionate は「com」 は「一緒に」、「passion」は「思い」と分けられ一緒に思いを分かち合うという意味になる。儒教で言うところの「仁義」の「仁」も人が二人と書いて、「思いを二人…
生まれたばかりの赤ちゃんが泣きわめく。周囲の注意を引き、生存のための人生最初の自己顕示だ。自己顕示の範囲が広がり、それが集団単位になり、集団と集団が熾烈にぶつかり合い、国境が生まれる。国家はなくてもよいという人がいるが、国家が人にアイデン…
孫子の兵法は情報を重視している。相手を知り己を知る。答えは十分な情報が与えられてこそ、一意に決まる。このことは数学で言うところの、条件式の数と変数の数が同じ場合に、変数の値が一意に決まることに通じる。孫子の兵法が時を超えて普遍性を持つ理由…
外資銀行のフロアレイアウトは支店に入ると、まず手前にカウンターがあり、受付もお客さんも立って対応する。必要がある際には、奥に通され座って対応されることもある。日本の銀行と違って随分効率的だと思っていたが、その本質は効率性ではなく「差別化」…
英国の大学で寮に住んでいたとき、隣に住んでいたのがインドから来た国費留学生の役人だった。彼はインドのある州でトップになり、優秀な成績を修め大学卒業後すぐに講義を任された。科目は計量経済学。数年、大学で教えた後、官僚の道に入り、今回国費でイ…
泰山の頂上周辺には孔子を祭る孔廟がある。泰山の孔廟が「招財進寶」の場所になっているのには驚いた。中に入り、建物を見ているとそこで働いている人が、興味本位に「ハングォレン! ハングォレン!(韓国人)」と言ってくる。北京の巨大書店、西単の北京図…
ゴールドは市場で取引されても、実際に金塊を受け渡すことはめったにない。そのかわり証書を渡す。それをペーパーゴールドという。ペーパーゴールドを買い取る際は、金の時価総額をUSドルでみて、それを必要に応じて清算通貨に換算し、顧客に証書と引き換え…
アップルの発表したiCloudはMacからiPhone/Padに音楽を移す際、ファイル名などのメタデータのみクラウドに写し、データそのものは直接Mac-> iPhone/Padに転送することができる。これはP2Pと呼ばれ、WinnyやNapsterと同じ技術だ。アップルは音楽業界にとって…
日本の兵法古典「五輪書」は予想以上のものだった。結論は中国の兵法古典と同じく「とらわれない」。武蔵はそれを「空」と表現している。すべての状況を包み込む、法則がありえるのならばそれは「空」もしくは「無限」しかない。中国の兵法が集団対集団を想…
北京の紫禁城は権力を感じさせる場所だ。皇帝の部屋は意外に小さく、壁には「惟以一人治天下」と書かれた掛軸があった。「惟一人を以って、天下を治める」と自分は読んだ。一つのものを、二人が欲する。だから争う。争いをなくすことはできない。なぜなら地…
ここ数ヶ月はよく中国の古典を読んだので、泰山に登り孔子の故郷、曲阜に行ってきた。北京南駅から新幹線(动车)に朝9時に乗り、バスとケーブルカーを使って泰山に登り、そのまま白タクを使って、夕方には曲阜に到着。北京は歴史もあり、繁華街も大きく真…
孟子と荀子は同じ「儒家」に分類されるが、孟子は性善説、荀子は性悪説と人間に対する前提が正反対だ。中国古典を読んでいて思うのは儒家、老家、法家などの諸子百家の思想はお互いに競い合っただけあって、前提や結論がそれぞれ異なる。しかしそのすべてが…
権力はもの凄く魅力的。そしてより権力に近い人々は、その魅力をより肌で知っている。だから国家の政治は権力闘争の場となる。国家権力は強大で、その椅子に座るものは大きな権力を得る。明文化された法律・権限も、言葉で定義される限り、文脈そして解釈に…
名著だ。初めにパイプラインを説明し、プロセッサは流れ作業で命令を実行することをイメージさせ、それから命令アーキテクチャを説明し、命令を流し込む過程において、リソース(演算器、キャッシュ等)の有効活用のため、どうアーキテクチャが発展してきた…
iPad2がようやく届いた。それを見て娘「すごいね!おめでとう!」。そして息子「全然、そんなの凄くない!」。上記の例が示すように、男性は女性より競争心が強い。それはしばしば強い自己顕示欲につながる。「自分はすごい」、「自分は勝っている」など。自…
中国の代表的兵法古典、武経七書(孫子、呉子、尉繚子、六韜、三略、司馬法、李衛公問対)を読んでみた感想を徒然に語る。「孫子」は高みを極めている。考えたのは、紀元前500年の春秋時代という大昔に書かれたものが、なぜ後世の兵法書より優れているのだろ…
社内で多くの部下を持ち、チームを引っ張る立場の人は、チームの進むべき方向を明確に示さなければ、チームを導いてくことはできない。方向が曖昧、ブレるなら人はついてこられないからだ。人が進むべき道を求めて、意見を尋ねにくる。「どうしたらよいので…
金曜日。上海の同僚がメッセンジャーで「日本に地震が起きたらしい」と知らせてくれた。しばらくしてオフィスのテレビでBBCが流されると、その映像に圧倒された。渦を巻く海、木より高く、車よりも早い津波。だれもがその映像に釘付けとなる。土曜日。Ustrea…
この三つとも「ウ」に聞こえる。ただ口の開き方はまったく異なる。he とsi は口を横に広げる形だ。 leがlaに聞こえると言われた。両者とも軽声で文末に発音させるが、le はより軽くeの発音は微かだ。番外編 ネットで検索していたら加藤徹氏の発音のサイトを…
<「u」の発音 再考> 中国語の「u」の発音は日本語の「ウ」ではない。下記のサイトにもあったのだが、いまいちピンと来ないでいたら、先日同じことを「父母fumu」の発音で指摘され驚いた。英語の「wood」の「ウ」の方が日本語の「ウ」より、奥から音を出…
大企業はピラミッド型になっている。上に立つものは常に少数で大きな権力、例えば人事権、決裁権、報酬の振り分け等を持ち大多数に影響を与える。だから上に立つ少数は優秀でなければならない。問題は、どのような人を優秀とし、上に立つのに相応しいリーダ…
孫氏の兵法書は2つある。ひとつは春秋時代の呉の国で活躍した孫武のものと、もう一つは時代が下り戦国時代の斉の国で活躍した、孫臏のもの。 孫武の兵法の完成度に感銘をうけ、それより時代の下った孫臏の兵法はどんなものだろうと読んでみた。 読後考えたこ…
:xu1yao4(需要)のxuのu(ü)の音をシンガポール人の同僚に聴いてもらったら、「ウ」に聞こえるといわれた。彼女の発音は限りなく「イ」の音に近い。特にXUを伸ばしたとき。しかし口はかなり大胆に突き出しており、「ウ」の形をしていたが、音は「イ」。教科…
<ang とan>ngとnの発音ほど、発音する際は違いが明確だが、聞き取りにくいものもない。Ngは鼻音と先日書いたが、Nも鼻音。そもそも「ん」の音は鼻音。どちらも鼻から息が抜ける。発音するときの違いは、感覚としてNgは鼻の穴がくすぐったい。ngとnはどち…