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中国古典

玄奘三蔵

629年(28歳?)にインドに向かい、3年後ナーランダ寺院(1万人が滞在し、最多で1500人の教師がいたという)に到着した玄奘は、16年後の645年(44歳?)に、657部の経典や仏像(運ぶのに馬22頭必要)とともに唐の長安に戻ってきた。 経典の翻訳…

 孟子と荀子

孟子と荀子は同じ「儒家」に分類されるが、孟子は性善説、荀子は性悪説と人間に対する前提が正反対だ。中国古典を読んでいて思うのは儒家、老家、法家などの諸子百家の思想はお互いに競い合っただけあって、前提や結論がそれぞれ異なる。しかしそのすべてが…

  臨機応変

中国の代表的兵法古典、武経七書(孫子、呉子、尉繚子、六韜、三略、司馬法、李衛公問対)を読んでみた感想を徒然に語る。「孫子」は高みを極めている。考えたのは、紀元前500年の春秋時代という大昔に書かれたものが、なぜ後世の兵法書より優れているのだろ…

孫ピン兵法

孫氏の兵法書は2つある。ひとつは春秋時代の呉の国で活躍した孫武のものと、もう一つは時代が下り戦国時代の斉の国で活躍した、孫臏のもの。 孫武の兵法の完成度に感銘をうけ、それより時代の下った孫臏の兵法はどんなものだろうと読んでみた。 読後考えたこ…

 道家 (老子、列子、荘子)

孔子は常に人間の視点に立つ。聖人の徳をもって人を教化し、世の中を良くしていく。人間努力の世界。道家は宇宙的視点(道)で物をみる。宇宙的視点からすれば、人間努力はどれほどのものだろうか。道家の超越的視点には、現代科学との共通部分が多く驚かさ…

 兵家と法家

論語(儒家)につられ、孫氏・呉氏(兵家)と韓非子(法家)も読んでみた。両者とも面白い。中国古典がこんなに面白いものだとは知らなかった。興奮冷めやらぬ前に、徒然と感想を書いてみる。孫子の兵法は理路整然。「自分の強いところで相手の弱いところを…

論語

紀元前500年頃の中国、中原の地。狩猟時代を遠に終え、自給自足で野に暮らし、農業を基礎に村落を形成していた時代。比較的大きな都市は文化・文明を支える国の中心となり、地方に役人を派遣していた。当然、ある役人が行くとよく治まり、ある役人が行く…