Get Things Right

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2014-01-01から1年間の記事一覧

海の時代から陸の時代へ

世界地図を見ると、中国>カザフスタン>ウクライナ>ポーランド>ドイツと中国とドイツの間にある国の数はそれほど多くない。古来モンゴル帝国がこの地域をチンギス・カンが一代で一つにまとめたように、中国からドイツまでは平原で続いており、馬での往来…

統治についての雑感

昔、シンガポールで2階建てのバスに乗り、2階から風景を楽しんでいる時、後ろに座った中国系の人が、自分たちが日本人だと分かると「ジンゴウ」という。意味が理解できなかったので書いてもらうと「靖国」だった 。彼は中国政府の為に、何年も中国に帰れず…

二人の李氏 李登輝とリー・クァンユー(李光耀)

客家の原像という新書によれば、彼らの源流は客家にある。李氏の族譜は中国古代の五帝の一人、少昊の後裔の理征にさかのぼる。理征は司法を担当していたが、裁判で手心を加えることを拒んだために殺され、妻は追われる身となり、すもも(李)を食べて生きな…

台湾での中秋節  

本日9月8日は中秋節で台湾の祝日。台湾では月が一番美しく見えるこの日は、家族でバーベキューをするのが習慣。車が通る街路でも家族で、炭火で焼いた肉やシーフードを楽しむ姿がみえる。先ほど、月を見ようと公園に出かけて行ったら、年老いたお婆さんが…

 ヨーロッパ3 ユダヤ人

ベルリンではシナゴーグ(ユダヤ人の教会)とユダヤ人博物館に、プラハでもユダヤ人街を回った。自分が初めてユダヤ人を意識したのは大学の時。イギリスで寮に住んでいて、アラブ系の友人に、あの子可愛いね!といったら、「ダメだ。あれはユダヤ人なんだ」…

 ヨーロッパ2 チェコ プラハ

ドイツとロシアの大国に間に挟まれた国々は愛国的だと聞く(ポーランドとか)。チェコは世界で最も一人あたりのビール消費量が高い。街の小さなレストランに入ると、そこには大きなビール醸造機があり、一回に1000リットル作れ、全量をその場所だけで一…

 ヨーロッパ1 ベルリンとポツダム

2週間、ベルリンを中心に家族でヨーロッパに滞在した。町ごとに印象を語りたい。ベルリンは東西ドイツ統合の象徴的な街。戦後分割統治されていたが、アメリカのマーシャルプランによって、西側の経済成長が促され、東側との格差が開くため、東側の国が人を…

寛容なアイデンティティは非寛容なアイデンティティを飲み込む

中華文明は古代から続く、文明である。西洋文明は ギリシャから始まり、ローマ、イギリスそしてアメリカと担い手が変わり、エジプト文明発祥の地、エジプトは今や、イスラム教という異国からやってきた文明の一部である。どうして中華文明が生き延びてきたか…

文明と世界の繋がり

同僚のカンボジア人に数の数え方を聞いたら、どことなくラテン語系に聞こえた。特に3がTreのように。そこでサンスクリットに似ているねと言うと、そうカンボジアはインド文明圏だよ教わり驚いた。そういえば仏教国でもある。隣のベトナムは声調のある 言葉…

 311 3年目でマイルストーンの欠如に気づく

2011年のあの日、同僚がフロアの上に付いているテレビをつけると津波の映像が流れていた。津波被害は珍しくないと思い、惨状を理解しないまま、会社を後にした。後日、福島の原発事故の映像を見て、天災が人災の様相を呈する。ヘリコプターが放水のため…

世俗的価値と非世俗的価値 という対立する視点

ソクラテスは名声、富など世俗的な価値を追い求めるには権力に近づくことだという(ゴルギアス)。独裁国家なら 権力者におもねり、おべっかをつかう。独裁者は通常、邪悪なので邪悪さを真似、同様に邪悪になる必要がある。一方、民主主義においては、一人の…

台湾人

台湾に来て、一番驚いたのは、ある人は自分のことを中国人といい、ある人は自分のことを台湾であり、中国人でないと言うこと。色々と尋ね、自分でも考えてみたが、結論らしきものが見えてきたので、書き留める。結論としては、「嫌悪」と「優越」という感情…