Get Things Right

My English blog is here http://getthingsright.blogspot.com/

Sox Compliance遵守と社内政治

今日お昼頃、「社内政治は不可避なときがある。嫌でも関わるなら学ぶべき」と突然視点が社内政治に対して積極的なものに変わった。

「なぜテストをした後にリリースをしているシステムなのにITのサポートが必要なのか理解できない」これが彼の人が持つ主張だ。答えは「事前に行われるテストはリリース後の未来すべてを予測することはない」だ。そう答えると「誰がテストしたの、なぜそのケースはテストされなかったの」と彼の人は個人攻撃に走る。未来においてなにが予測されるべきで、なにが予測されないのか。永遠に続くEmailがIT SecurityとIT部の間で飛び交う。この現象をIT部の人間は親しみを込めて「Merry Go Round」と呼ぶ。

自分はこの現象を「正しくない」と考え「正しい」方向へ状況を変えていきたい。悩ましいのは自分が「正しい」と思っていることに普遍性があるわけではなく、また相手も自分が「正しい」と思っていることだ。「理解できない」と主張するからには理解してもらうしかないのだが、理解は個々の経験と知識に依存するため一朝一夕にはいかない。

「正しい」、「正しくない」が個々の人間の経験と知見によって変わることこそ法令順守といいながら「PrincipleでなくPeopleに従う」状況に陥っている原因に見える。社内政治はやはり避けられないのか。

「Merry Go Round」に乗ってしまい、回り始めてから終わりがないことに気付くと「出口戦略」をとる人がいる。「Emailの返事を返さない」、「さらに上の上席に掛け合う」、そして「トカゲの尻尾きり(Lizard’s tail cut )として特定の人に押し付ける」等々。最初は乗っていなかった人まで気付いたら乗っている(乗らされている)Merry Go Round。その回転には人を惹きつける社内政治の魔力が宿っている。