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 沖縄 其の一  出会い

2月14日から台湾はお正月。連休を利用して沖縄に行ってきた。台湾から約1時間。一時間の飛行は離陸し、水平になってすぐに、着陸の為に高度を下げる感じ。美ら海水族館で出会った、北海道から来た人は、羽田で乗り換え。5時間かけたというから台湾は近い。 那覇空港では入国カードを記入するテーブルに、赤い中国の国旗とともに中国(台湾)と書いてあった。日本に来ると台湾の外国での立場を意識する。

美ら海水族館では旧正月の休みのためか、韓国、シンガポール、台湾、中国からの旅行者の方が日本人より多かったのでは。だからこそ中国語、韓国語の対応がより細やかであればと思う。諸外国から近く、米軍もあり米国人も多いのだから、沖縄はもっと多言語の文化であれば良いと思う。例えば、公共機関のアナウンスを日本語、沖縄方言、英語、中国語で流すとか。台湾も中国語、英語、台湾語客家語が地下鉄で流れている。沖縄料理で働いていた人と話すとネパールから来ているという。沖縄は生活費が東京と比べ安いため、まず沖縄で日本語を学び、それから東京でITを勉強するという。聞くとC++などは既に学んでいるというから、より高度なものを学びに来たのだろう。

美ら海水族館で、自動販売機の前で、寒い寒いと中国語で言いながら小銭を探している女性に話しかけてみると、中国の広東省から来たという。彼女は多くの日本人がとても上手に中国語を話すので、驚いたという。自分も広東省出身の割には、北京語が上手ですねという、出身は北方だと教えてくれた。そのとき横から妻の中国語を聞き、中国語で「香港から?」と尋ねる人がいた。彼女は中国の東北出身で、日本人に嫁ぎ、上越に住むのだが雪が積もる冬の間、外で遊べない2歳未満の子供の為にキャンプカーで大阪から船で沖縄に来たという。 彼女は、前日、伊江島も訪れており、沖縄の離島は嫁が来ないので、中国人の女性と結婚するケースが多いと教えてくれた。彼女は続けて、子供の教育の為に、華僑が住む街に、海外移住も考えているという。中国人の教育熱心さには、いつもながら頭がさがる。

ほんの少しの間の雑談だったが、妻が広東に住む人の前で、中国人に「広東の香港から? 」と聞かれた状況が複雑に感じられて面白かった。後になって考えてみると皆、国内、国外問わず機会を求めて「移動している」という共通点があり、それが状況を複雑にしていると思った。人の流動化は今後ますます進む。中国は今年、年間旅行者の延べ数が一億を超えたというニュースもそのことを裏付ける。そうだとすると、沖縄のアイデンティティや言葉を巡る議論は、地域エゴを感じさせる復古的な要素を含むのではなく、多言語化のようにより多様な人々に開かれ、選択肢に溢れた方向にいくのが望ましいと考える。


http://news.biglobe.ne.jp/economy/0208/scn_150208_2461067505.html