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 沖縄 其の二  歴史

沖縄の首里城は王朝が存在したことを如実に表す。沖縄の歴史は、琉球王朝と独自性、国際性に溢れ、石器時代まである。台湾から訪れた自分は「羨ましい」と思った。「台湾島の方が大きいのに、なぜここまで歴史に差があるのか 」という疑問。本の題名なども、「台湾四〇〇年の歴史」。翻って、沖縄は琉球王国だけで、450年もある。

やはり「独自王朝」を一度でも持つかは、重要なのであろうか。答を求めて、司馬遼太郎の「街道をゆく」を紐解くと、琉球王朝時代には竹富島という小さな島に、八重山地方の政庁が置かれていたという。八重山列島の中で最も大きな、西表島は人が少なかった。大きさではないのだ。

西表島台湾島の共通点は、両者ともサンゴ礁の島ではなく、比較的森が深く、マラリアなどの風土病があった。沖縄などサンゴ礁の島ならば、乾いた土地を持ち、風土病が少なかったのでは。そのため飲水さえ確保できれば、住むのに適した場所となる 。また、サンゴ礁の島には鉄器を作る砂鉄がなく、古代、鉄が武力と生産力の源であったため琉球王朝は、必然的に貿易に力を入れ権力と存在感を増した。

ここまで琉球王朝を持ち上げたが現在、那覇より台北の方が数段都会だ。台湾には2300万人いる。沖縄は142万人。野菜も魚も台湾は地の物が美味しい。沖縄のスーパーは驚くほど地の物が少なかった。それに台湾も現在「原住民」と一括りされている集団を歴史に組み込めば「石器時代」を手中に収めることができる 。「反清復明」を掲げて、鄭成功が台湾に政権を打ち立てたが、明は既に滅びていたことを強調して鄭成功の「始祖」の面を強調すれば、台湾独自の王朝だったということは不可能ではないと思う。事実には多面性が常に内在し、そこから因果関係と関連付けて、紡ぎだされる一つの歴史の糸は 、意図を持った物語でもあるのだから 。そこまで考えつくと、「台湾も負けてないな。引き分けでよしとしよう」と腑に落ちた。


Reference:

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E5%AF%8C%E5%B3%B6
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E9%87%8D%E5%B1%B1%E5%88%97%E5%B3%B6
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E8%A1%A8%E5%B3%B6

街道をゆく 6

街道をゆく 6

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%84%AD%E6%88%90%E5%8A%9F
https://www.google.com.tw/search?q=%E6%B2%96%E7%B8%84+%E4%BA%BA%E5%8F%A3&oq=%E6%B2%96%E7%B8%84%E3%80%80%E4%BA%BA%E5%8F%A3&aqs=chrome..69i57j69i59l4j69i61.3098j0j4&sourceid=chrome&es_sm=91