Get Things Right

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Expat

会社に住宅費等を払ってもらい、高給で働いている人のことをエクスパットという。

自分も運良く、短期間だがサービスアパートメントという、朝食がでて毎日掃除に来てくれるホテルのような高級アパートに住んだことがある。そこはエクスパット御用達で、会社の近くまで専用の送迎バスがあった。住んでいる場所を答えると相手が驚き、「あなたのようなエグゼクティブは云々」いうと態度に変わる。非常にステイタスを感じられるような場所だ。

そんな高級アパトーメントは誰が住むのだろうと、いろいろと聞いてみたのだが、その多くが金融、もしくは石油会社に勤める白人だった。両者とも一度、仕組みを作ってしまえばそのまま儲け続ける業界。同様に、近年のCO2排出量取引の仕組みなどは、外交力を駆使できる国が自動的に儲かる仕組みとなりえる。

似た話で、マイクロソフトWindows95を作っていたころ、社員は夜遅くまで働いていたが、最近は午後5時には、社員用駐車場はがら空きという話を読んだことがある。儲かる仕組みを作るまでは、社員は猛烈に働き、仕組みができた後は働かなくとも会社は利益を出し続けるということか。

いろいろな国々の人々の働きぶり見聞きしてきたが、概してアジアは欧米より働く。そして特に成長著しい発展途上国の人は猛烈に働く。先日もインドネシアは夜中の2時まで働いて、1時間以上かけ帰宅した後、朝8時には出社していることはざらだと、インドネシアに出張していた人から聞いた。日本の高度成長期の猛烈サラリーマンを想起させる。

年寄りになればそんな猛烈な働き方はできない。「仕組み」に頼って所得を得なければならないのだが、高齢化を迎えた日本にはその「仕組み」は備わっているのだろうか。

参考

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)

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