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 発音 基礎固め 4

<「u」の発音 再考>
中国語の「u」の発音は日本語の「ウ」ではない。下記のサイトにもあったのだが、いまいちピンと来ないでいたら、先日同じことを「父母fumu」の発音で指摘され驚いた。英語の「wood」の「ウ」の方が日本語の「ウ」より、奥から音を出す分、中国の「u」に近いという。「奥から」って何さと思ったが、自分の理解では、吐きそうなときに出す「うう!!」の「う」の発音は普段の「う」の発音より、確かに口の奥から出ている。そして口の奥から「u」と発音すると、これで理解できる音だと言われて更に驚いた(刚才你是日本人的发音,这词可以听得懂的)。自分のとって分からないぐらいの違いが、人にとってこんなに大きいとは。

「u」は口を突き出すことといい、奥から音を出すことといい、日本語の「う」とはかなり違うと認識を新たにした。

http://www.chinesemaster.net/chinese_navi/study_method/pronunciation/vowel_u_yu.p

<si xi chi そして qu の発音 >

逆に日本人にとって違いが大きくて、中国人にあまり違いを感じないのが「i」の「ee」の音ではないか。si xi chi についている「i」は「ee」で同じ「i」の音でしょうという。そしてquも最後は「ee」の音があるという。自分には「xi」の「i」は「ee」に聞こえるが、siの「i」の音は「う」に聞こえるのに、両者とも同じ「i」の音という。

確かに口の形を見てみると「xi」も「si」も口を横に開き「i」の形をしている。違いといえば、「si」は空気を真ん中から出すのに対し、「xi」は「ji」と同様により空気を広げて出す感じ。自分の仮説だが中国語の「う」、つまり「u」と「e」は「口の奥」から発声する音で、響き・こもりぐあいに特徴がある。「si」の「i」が自分には日本語の「う」に聞こえ、中国人にはそう聞こえないのは、日本語の「う」には「口の奥から」を示す「響き・こもりぐあい」がないため、中国人には「i」と分類され、自分は「う」と捕らえるのではないか。つまり、自分が「口の奥から」を示す「響き・こもりぐあい」を捉える耳を身につければ「si」の「i」の音は、自然と「u」「e」の音とは分類されなくなるのでないか。

ちなみに教科書には下記のようにある
ji qi xi 鋭いi
zhi chi shi ri こもったi
zi ci si 平口のi

< an と angの発音 再考>
「ang」は口の奥から出す音、「an」は口の前の方から出す音とも説明される。ここでも中国語では「口の奥」からを感じさせるか、そうでないかの違いが重要になっている。日本語にはない感覚がそこにはあるのでは。

<我wo 多duoの発音 >
両者とも複母音で、口を広げていく音。口の広げ具合がたりないため、イメージ的にはwoa、 duoaぐらい口を広げて中国人らしい音がでる。

<「空腹kongfu」と「功夫gongfu」の発音 有気音・無気音>

「空腹喝茶伤胃(空腹にお茶は胃に悪い)」といったら「空腹」が「功夫(カンフー)」に聞こえるといわれた。有気音なのに、息が出ていなく無気音になっている例だ。逆に空気を出すことにばかり気をとられていると、無気音が有気音となってしまうことがある。特に自分は「发展fazhan」のzhanがchanに聞こえるといわれた。息を出す、出さないといっているが、発声は常に息を吐くもの。ようは破裂音を伴いながら子音を発声すれば有気音だし、無気音なら破裂音を出さないように息を抑えることが必要。破裂音を出すことも難しいが、実はキチンと破裂音を止めて、無気音にすることも高い意識が必要。

参考
http://www.chinesemaster.net/

北京ドリーム―ドラマで学ぶ中国語

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