Get Things Right

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台湾での中秋節  

本日9月8日は中秋節で台湾の祝日。台湾では月が一番美しく見えるこの日は、家族でバーベキューをするのが習慣。車が通る街路でも家族で、炭火で焼いた肉やシーフードを楽しむ姿がみえる。先ほど、月を見ようと公園に出かけて行ったら、年老いたお婆さんが、「お月様、お食べください」と食べ物を掲げ、月に捧げていた。月は何を食べるのだろうと思って、近づいて見てみると、ブンタン(ポメロ)と煎餅だった。月見団子を期待していた自分は、ちょっとがっかりだったが、お婆さんは「中国人の習慣は、先にお月様に食べてもらって、後で自分たちが食べるのだよ」と優しく教えてくれた。月を鑑賞するというより 、崇めるようだ。

月といえば、台南には「度小月」という小さいお椀で蝦麺を出す有名店がある。初めは意味が分からなかったが、中国の理解が進むと「度」は動詞で渡る、過ごすという意味、月はお月様ではなく、抽象度が上がり時間という意味。小月でビジネスの閑散期という意味になる。だから、お金の無い時を過ごす人の為に、小さなお椀で出すことで値段を抑えているお店ということになる。角度の度が動詞だということを意識するのに時間がかかったが、ハネムーンは「度蜜月」という例を見れば、「甘い時を過ごす」と同じ構造になっているのが分かる。中国は漢字を見ただけでは用言が分からないからこそ、動詞や名詞を意識して学ぶ必要がある。