恭喜發財 Gong Xi Fa Cai
シンガポールは2月7日、8日はLunar New Yearのため祝日。いたるところで「發財」。「廣財」と言う文字やfortune god (財神)の人形が掲げられる。「財」(wealth)を増進させることを基本的に良いとする文化の中国が80年代に市場経済を取り入れ、その後急速に発展したことは当然なのだろう。去年は中国がドイツを経済規模で抜き去り世界3位となった。
財を崇拝する文化は宗教色を帯びていなく異文化の人に受け入れられやすい下地がある(資本主義そのものだし)。漢字は表意文字であり発音が全く異なる国々(中国、日本、韓国、ベトナム)でも共通して使用できる普遍性を持っている。日本人が明治時代にヨーロッパの概念を漢字を使って翻訳し、それが中国においても使われている事実は漢字のもつ普遍性を示す良い例だ。同時に漢字をもって同文同種を語ることは漢字がもつ普遍性を無視している。漢字の持つ普遍性とは異種間でも漢字が使え、コミュニケーションが取れることにあるのだから。
Reference:
- 作者: 司馬遼太郎,陳舜臣
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1983/02/25
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (2件) を見る