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台湾その3 台南

台北が東京なら、台南は京都だよと同僚がいう。台南は台湾でもっと古くから開けた土地で、古くはオランダ人が要塞を築いており、鄭成功がオランダ人を破ってからは漢族が入植した。

台湾の高速鉄道、高鐵で台北から1時間40分。台南は北回帰線より南に位置するためシンガポールと同じ熱帯気候となる。駅からは都内までは無料のシャトルバスが出ている。

鄭成功は日本人の母と、貿易且つ海賊を営んでいた漢族の父から生まれ、7歳までは長崎で育った。その後、家族と共に大陸に渡り、明が清に敗れた際、母を殺され、 需者の服を脱ぎ捨て、清に対する復讐を誓ったという。 母に対する子供の執着の強さを感じさせるエピソード。街中には彼の名前を冠する、国立成功大学が、勝利路に面して建っている。

台南は小皿料理の店が多い。牡蠣の料理や、冬瓜のお茶など驚くほど美味しい。博物館などを回ると、台湾が、中国、日本、台湾、そしてインドネシアシンガポールなどと昔から貿易を重ね、国際貿易の要所であったことが分かる。朱印船貿易など、教科書で読んでいたが、台湾側からの視点は初めてで面白い。日本人も鎖国の前は世界に出ていた。

台南の孔子廟は台湾で一番古い。孔子廟では日本語の話せるガイドの人がおり、色々と教えてくれた。ひとつは、皇帝が変わるごとに全国の孔子廟では皇帝の言葉を飾るということ。孔子廟のなかはところ狭しと、色々な額があり、最近の大統領のものもある。「有教無類(学びに生まれの区別はない)」は蒋中正、「徳配天地」は李登輝。「徳」を大事にする李登輝の思想と人柄が伺える。