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社内政治が生まれる環境とその対処 Office Politics and the importance of following principle, not people

Politics(政治)とは意思決定に影響を及ぼし自分に有利な決定を導く活動と定義する。

もし自分一人で働き、自分の行動を自分で決められるならそこには政治は存在しない。あるのは自身の意思決定のみだ。逆に上司がいて自分の行動に影響を及ぼす場合、自分は上司の意思決定が自分に不利にならないように時間を費やす。この意思決定の駆引きを政治という。

もし権限委譲がされておらず、全て自分の行動は上司によって規定されるなら、多くの時間を社内政治、つまり上司の意思決定に影響を及ぼすことに費やさなければならない。十分な権限委譲と責任所在の明確化(どの部分に対して誰が責任をもって意思決定するかの線引き)がなされていない場合、誰が何を決めるかのというところから政治が生まれる。

意思決定者(Authority)は一元化されている必要がある。もしひとつの事柄に対して意思決定者が複数いた場合、互いの意思決定が相反することがある。その場合どの(誰の)意思決定に従うかで社内政治が生まれる。また権限委譲が曖昧な場合、上司の意思決定を覆したければさらにその上の上司、もしくは他のAuthorityに自分が好む意思決定が下されるまで掛け合うことができる。参事役→部長→支店長→地域の部長、等々。高い地位の人間が日々の職務で忙しい場合は権限委譲が自然と行われていることが多いが、上の位に行けば行くほど権限が強く、且つ時間をもてあましているような社内構造だと社内政治が醸成される。

意思決定は常に明確である必要がある。明確であるとは具体的に1)意思決定は口頭ではなく文章であること。2)実現可能なものであって、無理難題でないこと。3)いつ(when)、どのように(how)行動するべきか述べられていること。4)全てのAuthorityが合意していること。

1)が損なわれていると言った、言わないの議論のほか、平社員まで「支店長がこう言っていたのだからこれはこうしなければいけない」とAuthorityの言葉を借りて自分がAuthorityになろうとすることが起こる
2) 、3)、4)は意思決定に沿って行動するために必要条件だ。

この4点を一言でまとめると「Let us follow principle, not people」。責任所在と行動規範の明確化が社内政治に終止符を打つ第一歩だ。

最後にこのように社内政治について常に考える機会を与えてくれ、具体的な行動に対して全くもって不明瞭なSOX法404条に感謝の言葉でこの文章を結ぶ。Sox Sucks! oops sorry, thanks!

Reference:
http://en.wikipedia.org/wiki/Sarbanes-Oxley_Act

学問のすゝめ―人は、学び続けなければならない

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権威の一元化の重要性をこの時代に明文化した福沢諭吉は偉人と呼ばれるに相応しい