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株券の電子化と証券会社に対する影響 The impact of script less of equity to investment banks

株券の電子化は証券会社、特にバックオフィス業務に大きな影響を与える。一連の証券改革に加え新たなインタフェース構築のための巨額なシステム投資(参加者テスト、ドキュメント管理等も含む)だけではない。株式の電子化後バックオフィス業務は今までの紙ベースの証券在庫管理、保護預かりの業務知識が無効になり証券保管振替機構ほふり)の枠内だけで決済業務を構築するノウハウが中心となる。さらに言うとバックオフィス業務での差別化要因がなくなりコストセンターとしての意味合いが強くなる。結果コスト削減圧力が高まり結果として業務を外に出すことが予期される。

証券会社はほふりに口座を自己口と顧客口分けてもち(証券会社が倒産したときに顧客のも持分を保護するため)ほふりが本当の「株券の所有者」を証券会社に問い合わせれば証券会社は数日のうちに「株券の所有者」を返答しなければならない。すべての情報は集約され証券会社は単にほふり口座のサブグループを管理する主体になる。

このような中央集権化のトレンドは現在の金融危機によって加速されている。たとえば米国でのCDSのリアリングハウス機関の設立。すべての建玉の情報を集中管理すれば1.集中管理者は全体を俯瞰する情報をもちシステミック防止の名目のもと市場参加者の建玉に干渉する手段をもつことができ、2.集中管理によりシステム全体としての整合性(1+1は3になっていない)のチェックができる。

建玉の情報の集中管理は証券会社の存在意義にまで及ぶ。口座のサブグループを証券会社に任せなくとも集中管理関が直接インタフェースを全市場参加者に開放するだけのコンピュータ資源は現在既に存在する。特にinstrumentごとに分散処理が効く証券業務決済は今後コンピュータに対するリテラシーが広まるにつれ劇的に(多分米、英が先頭となって)変わっていくと予想する。

Reference:
http://www.kessaicenter.com/kaikaku/monthly.html
http://www.jasdec.com/

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