assertiveness
欧米人で名門大学を卒業し順調に会社で出世してきた人には共通するのコミュニケーションスタイルがある。挨拶のとき相手の目をしっかりと見て笑顔を作り、力強く握手する。自信にあふれているような雰囲気を作り出す。このようなスタイルは確立されており「assertiveness」と呼ばれているのを知ったのはつい最近のこと。
お辞儀を連発する日本人のコミニケーションスタイルとは対極。
学生時代、社会人経験が長い日本人が堂々と振舞う外国人を相手にお辞儀を交え、腰を低くして相手と握手するする姿は正直奇異なものと映った。英語のコミュニケーションに日本語のコミュニケーションのスタイルをそのまま持ち込むのは間違いなのだ。かといって英語でのコミュニケーションに自信がないのに自信を醸し出しながら英語を話すのは難しい。
元国連事務総長の明石康氏が1999年都知事選に出馬した際、彼の英語と日本のスピーチを聞いた。そのときの印象は日本語がとても丁寧でへりくだって弱々しくさえ聞こえるのに対し、英語でのスピーチの力強さ。国際人のコミュニケーションは対極にあるスタイルをそれぞれ身につけている姿なのだろうか。
シンガポールで日本人と会い帰り際エレベータに乗り込み、ドアが閉まるまで相手と自分はお辞儀をする。ドアが閉まりパッと顔を上げ居合わせた見知らぬイギリス人に「おかしくみえる?(Do I look silly?)」と聞いてみたら「No, it’s just different」と返事。
異なるコミニケーションスタイルに優劣はない。でも適・不適切はある。