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 Taiwanese / Taiwanian 国名+ianと国名+ese

国と国民の関係を英語で言うと、国名+ian、国名+eseと大きく分けて二種類ある。カナダ、アメリカ、ロシアなどは、Canada-Canadian, America –American, Russia-Russian。中国、日本はChina-Chinese, Japan-Japaneseとなる。

台湾はTaiwan-Taiwaneseが通称となっているが、Taiwan-Chineseであるべきたという声も大きい。同僚の台湾人はカナダで自己紹介のときは、”I am Taiwanian” としなさい。英語をネイティブとする人はその 意図が わかるからと言われたという。

国名+ianは国名+eseとくらべて、より大きな多様性を内包できる。国名+eseは「言語」意味になることもあり、より均一性の高い集団のイメージがある。しかしカナダ、アメリカなど大きな国は、国民に多様性がありCandinese, Americanese という語彙は相応しくない。

台湾人は親の世代が国民党とともに中国大陸から渡ってきており、台湾語(Taiwanese)を話さない人も多い。しかし外国人に貴方何人と聞かれてChineseと答えると大陸中国の意味になってしまうため、Taiwaneseと答える。そしてもっと言うと、大陸中国でも各省によってアイデンティティがちがうため、実は広東省から台湾に渡ってきた人の子どもは自分が”Cantonese” 、上海なら”Shanhainese” だと思っている。それだけ言葉とアイデンティティは繋がっており、だからこそ多様性のある国では「国名+ian」として国民を表す必要がある。

したがって、中国のチベット、新疆の問題も Chinian であるべきことろがChineseとし、チベット語ウイグル語などの多様性が無自覚に抑圧されている問題とも言える。台湾もポリネシア系の原住民がおり、最近はフィリピン、インドネシアからの移民も多いのからTaiwanian の方が相応しい環境が揃ってきているのではないだろうか。現在は移民のことを原住民と区別して、新住民といっているがこのやり方だと、原住民、内省人(狭義の台湾人、客家など)、外省人(各省)、新住民(最近の国籍取得者)と、よりどんどん細かく分裂してくだけだ。かといってTaiwanianに相応しい訳語が漢字にはない。頑張って訳しても「台湾的人」がいいところ。

日本もグローバル化が進み、多様性に満ちた国になれば、国民は Japanianのように国名+ianになるかもと、対応する漢字を考えていたら、ふと古代日本ではJapanian=大和だったのではと思いついた。「大和」としたのは豪族たちの争いが盛んであり、その中で天皇家(スメラミコト)が豪族たちの争いに決着をつけ豪族達、天皇家を含めて大和とし、大和民族が生まれた。古代において日本人もJapanian だったのが、時代を経て均一的になるにしたがってJapanese としての特性を身につけていったのだろう。

誰か国名+ianに相応しい多様性を内包できる「人」以外の漢字一文字があれば教えて下さい。