Get Things Right

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社会

 311 THREE ELEVEN 東北地方太平洋大地震

金曜日。上海の同僚がメッセンジャーで「日本に地震が起きたらしい」と知らせてくれた。しばらくしてオフィスのテレビでBBCが流されると、その映像に圧倒された。渦を巻く海、木より高く、車よりも早い津波。だれもがその映像に釘付けとなる。土曜日。Ustrea…

組織とリーダー  

大企業はピラミッド型になっている。上に立つものは常に少数で大きな権力、例えば人事権、決裁権、報酬の振り分け等を持ち大多数に影響を与える。だから上に立つ少数は優秀でなければならない。問題は、どのような人を優秀とし、上に立つのに相応しいリーダ…

論語

紀元前500年頃の中国、中原の地。狩猟時代を遠に終え、自給自足で野に暮らし、農業を基礎に村落を形成していた時代。比較的大きな都市は文化・文明を支える国の中心となり、地方に役人を派遣していた。当然、ある役人が行くとよく治まり、ある役人が行く…

権威なき影響力

スイフトには定型フォーマット電文とフリーフォマット電文がある。フリーフォーマット電文はその名のとおりフリーフォマットなので、内容は自由。読んで見なければ何が書いてあるかわからない。何百人と作業分担をしている場合、誰がそのフリーフォマット電…

正義の構築

トヨタの社長がブレーキ問題で、米国議会に招聘されたときの映像とその後のLarry Kingライブの映像を見たとき「ああ、これが政治なのか」と思うことがあった。それは・今回の件は運転手が悪いと思いますか? ・今回はジャパンバッシングだと思いますか?など…

投資銀行と商業銀行

商業銀行の商品は“貸出”(loan)と“預金”(deposit)しかない。オプションを組み込んだ商品や、為替取引も扱っていることがあるが、基本的にはこの2つだけ。興味深いのは預金、貸出ともに顧客ビジネスなため、顧客が一般か裕福層もしくは法人か個人かで同一商品…

恐怖の連鎖と多様性への信頼構築

中国の歴史は、闘争の歴史でもある。春秋、戦国時代。三国時代然り。そして満州人、蒙古人、漢族などが熾烈に戦い合い、お互いに征服王朝を樹立してきた。最後に国を樹立したのも、毛沢東による国民党との武力による勝利の結果である。多くの中国人が現在の…

笑う門には福来る (it is your smile which has brought a happiness)

昼休み食事を終えて職場に戻る途中、公園で一人のインド系の人に呼び止められた。「あなたに近い将来、幸福が待ち受けている。私には見える」と。「え?!」幸福と聞いて悪い気はしない。彼は続けて自分の眉間を指差し「でも悩みすぎていては駄目だ。。云々…

比較優位に基づく人生戦略 其の4  Capitalizationとして捉える環境、そして歴史。

生まれた後に習得した知識(例えば外国語)は子供に遺伝しない。同様に腕を切断した大人が、子供をもうけても生まれてくる子供には腕がある。このようなことを「獲得形質は遺伝しない」という。自分が英語をどれだけ勉強しようとも子供には遺伝しない。しか…

 社内政治と権力創造

ある日、上司が「機密文書を他社と取り交わすため、大至急この誓約書にサインしてくれ」という。あなたならどうするだろうか? 昔、同様なことがあった際多くの人がその場でサインするのに対し、欧米人が契約書の意味・位置づけを「もしこの場合はどうなのか…

WBC日本代表優勝と日本人としてのアイデンティティ

4歳になる子供が「だって日本人だもん」とふと言った。「何で日本人なの?」聞くと「日本語を喋るから」との答え。2歳で異国に渡り現地の幼稚園を通っている娘は自分が日本人であることの理由を「日本語」に見出している。アイデンティティは日々の小さな経…

比較優位に基づく人生戦略 その三 Right place, Right time

社内で机を並べ同じような仕事をしているのに待遇が違う。正社員と派遣社員。大卒入社と高卒入社。親受け会社の社員と孫受け会社の社員。大企業と中小企業。給与の高い業界、低い業界、などなど。同じ仕事なら給料は高いほうが良い。契約社員より正社員。孫…

オバマ新大統領の就任演説とリーダとしての資質

「あれ?期待はずれ」。最初そう思った。何を期待していたかといえば「Yes, we can」とか「No black America, No white America, the United States of America!!!」など韻を踏み、まるでラップミュージックを聞くような盛り上がり。「I have a dream」スピ…

比較優位に基づく人生戦略 その二 「万事塞翁が馬」だからこそより効率のよい「ダイナミックキャリアパス*仮称」インフラが必要

インド人。2000年前後まではインド人は優秀な順に、情報工学、電子工学、機械工学、土木建築工学と進み、情報工学は一番優秀な人が行く分野だった。同僚の友達は成績が悪く土木建築工学に進んだが、現在は地方政府のプロジェクトに携わり情報工学に進んだ同…

Sox Compliance遵守と社内政治

今日お昼頃、「社内政治は不可避なときがある。嫌でも関わるなら学ぶべき」と突然視点が社内政治に対して積極的なものに変わった。「なぜテストをした後にリリースをしているシステムなのにITのサポートが必要なのか理解できない」これが彼の人が持つ主張…